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野村佐紀子写真集 夜間飛行 / 野村 佐紀子
出版社:リトル・モア 発行日:08.11.28 |
夜を往く人よ
都市の底で密やかに呼吸する男たちの裸体を撮り続けてきた野村佐紀子、戦列なる最新作。 8mmカメラで綴られる、著者はじめてのカラー写真集。
─帯より抜粋
野村 佐紀子
男性のヌードを中心に、ベッドルームでの親密な関係を描いたような作品を撮る。また荒木経惟のアシスタントとしても有名。
暗い部屋のベッドの上で裸でころがってる野郎どもが被写体の写真集。暗いんでちょっと曖昧。ピンホールカメラでとったような、柔らかくぼけつつ、ザラついたような不思議な風合い。夜明け前に目が覚めて、朦朧とした目で見る景色のよう…といえば情緒的? 下手なイラストをごまかす為にフォトショで何重にもフィルタかけましたけど何か? とも取れるケド...
実際 各写真に印象的なものはなく、センスも奇抜さも特に感じない。強いて私の“感受スイッチ”をMaxにして捉えれば、それらの写真が撮られている風景、つまり、ひっそりとした夜の部屋で、無防備な姿でカメラに目をやる男性の心情や、ファインダーを通してそれを覗く撮影者の吐息、二人の関係なんかを想像するとゾクっとするものがあるのは確かで、それを“ドラマチック”という言葉で包めば面白い写真集かもしれない… とか思ってたら、調べてみると、これらの写真はスパイカメラと呼ばれる超小型カメラで撮られたそうで... そうなってくると、もはやなんとも。
初めてのカラー写真集って事は今までの作品は全部モノクロなんでしょか? シチュエーションにおけるタブーと、モノクロのもつノスタルジックな情緒性の力を借りてばかりいたのだとしたら、少し残念な話ですね。
日ノ下で着衣のモデルを撮った写真を見てみたいかな。タブーを以て人の目を引く手法ってのは、何故だか女流作家が多様する術だが、素の力で勝負して欲しいッス。それでもまだ魅力を放つなら評価したいんですけど。
巻末に映画監督の大森立嗣氏の文章が寄せられてるんだけど、その文章ものらりくらりで微妙。何が言いたいのかさっぱり…ごめんなさい。でも英訳する程の価値かなぁ。著者の文章ならいざしらず…
東洋人男性の弛んだケツに発情したりはしないので、テーマの時点で微妙です。タブーに萌える程子供でも無いつもりだし。ゲイ、又は背伸びが好きな子にはオススメ。この写真家さんのファンでないなら金出して見る必要はない。
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